本日、嶺北中学校の総合的な学習の発表会がありました。
現在の中学3年生は、本山町の林業について1年間学んできていて、自分も教える立場で関わらせていただいていたので、お招きいただきました。
嶺北中学校は1年生から3年生まで、「さくらプロジェクト」と称して総合的な学習の中で本山町の地域課題について学習し、3年時にはテーマを絞って地域貢献を考えるという学習をしています。
去年から今の3年生(当時2年生)には、森林や林業について教える場をいただいていたので、そのおかげも多少あってか、今年は「本山町の林業」をテーマに取り上げていただきました。
今年度は、年度初めに話題提供として私が座学を担当した後、5月には間伐体験、9月には町産材を使った製品づくりの体験授業を実施しました。
それ以外にも、生徒たちで学習を進め、林業の課題や解決策を探ってきていました。
本日の発表では、学んだことや体験したことをまとめただけでなく、自分たちには何ができるか、「町内に残ったらこんな形で貢献できる」、「町外に出てもこんな形で関われる」と生徒一人ひとりが自分事化することまで深められているのが素晴らしいなと思いました。
中には県の林業関係の課に入って高知全体の森林・林業に関わりたいという子も。
発表に際しては、チェーンソーと防護服を貸してほしいという依頼があり、二つ返事で提供させていただきました。
ステージで実際にそれを身に付けて発表しており、それも生徒たちには良い思い出になったかなと思います。
この中で実際に将来林業に関わる仕事をする人はいるかいないかぐらいだとは思いますが、たとえいなくても学んだことの一瞬でも頭の片隅に残ってくれていたら授業に関わった甲斐があったなと思います。
とは言え自分も、小学校の頃に総合の授業の中で森林について学んだのがきっかけでこの業界に入っています。そういった子がでてくることを願ってやまないし、そのためには時間的にはたくさんではなくても、継続的に教育の場に出ていくことが大事なんじゃないかと思います。
学校のカリキュラムの関係上、今年のような年間を通じた学習というのはなかなか難しいとは思うけど、どうにか森林や林業について学べる、関われる場をもうけて、頭の片隅に残った人を増やしていきたいなと改めて思いました。
おいしんご