昨日追いコンを終え、我がワンゲル部史に終止符が打たれました。
3年間、本当に濃密で実りある時間を過ごせたと思っています。
今日はそんなワンゲルの3年間の軌跡として、入部からどれだけ山に登ったのかを振り返ってみたいと思います。
1年(2013年度)
新歓 大菩薩峠 1泊2日
入部して初めての登山です。登山らしい登山は初めてだったので人生初登山ということにもなります。ここからあの激動の3年間が始まったかと思うと、なんとも感慨深いです。
初山行は、山梨の大菩薩峠。山としても非常に登りやすく、歩きがいもあり、富士山も近くてよく見えます。
2014年度はどの山行もずっとほとんど天気が良かったのですが、当山行もとても天気が良く、沈み行く夕日をみんなで見たのを覚えています。初テント泊も刺激的でした。
同期になるKくんが、歩いてる途中に恥ずかしそうに「…おいしんごって呼んでいい?」って訊いてきたのが印象的です。あれ以来そう呼ばれてません(笑)
2度目の山行は奥秩父の瑞牆山―金峰山を縦走するという山行でした。
ここからはきちんと団体装備も持って、パーティーの一員として登ります。
当時の3年生2人、僕含めて1年生2人というなかなか珍しい構成の山行でしたが、2個上の先輩の姿をさすがだなぁと見たのを覚えています。
この日も超がつくほど快晴で、このために瑞牆―金峰の印象はとてもいいです。近場で2500m超えられるというのもいいですね。
1プレ合宿 八ヶ岳 1泊2日
八ヶ岳は長野と山梨の県境に位置する山稜で、主峰赤岳の岩場が有名です。
1年のころは白駒池から入山して、ニュウ→天狗岳→硫黄岳→赤岳→美濃戸というルートでした。尾根と山肌が非常に美しい山です。
八ヶ岳はこれ以降もお世話になった山で、今でも大好きな山の一つです。
↑赤岳から このパーカーは高校の時クラスで作ったやつです(笑)
2プレ合宿 白根三山 1泊2日
梅雨があけたころに登ったのが、南アルプスの北部を構成する北岳―間ノ岳―農鳥岳の連なった白根三山です。
北岳は日本で2番目に高い山で、初の3000m超え山行となりました。
2日目は朝暗いうちに出発したのですが、夏なのにオリオン座が見えたのがとても印象的です。山自体はとてもいいのですが、奈良田までの下りは長くて、膝に古傷を抱える僕には地獄でした。
でもまた行ってみたい山域です。
錬成合宿 谷川馬蹄形―平標山 2泊3日
錬成合宿というのはうちの部の伝統の、いわゆるトレーニング合宿で、無駄に荷物を重くし、一日の行程も長くして、とにかくしごき抜く鍛え抜くという超過酷な合宿です。
1年のころは土合駅から白毛門へ入山し、馬蹄形を歩いて谷川岳を通過、その後西に進み平標山へ向かうというルートでした。
2日目、3日とも朝の0時起き2時行動開始というワケのわからないスケジュールを体験し、また出発してから次のテン場に着くまで14時間とかかかるという鬼のような山行をこなしました。
1年でこれをやっていたおかけでこれ以降の山行はだいたいなんでもいけるぞ、という感覚になれたように思います。
本合宿 南アルプス 2泊3日
ついに1年のメインイベント本合宿です。この年は南アルプスを聖岳から塩見岳までゆっくり6泊かけて縦走するという計画でした。
初本合宿ということでとてもテンションが高まりました。
初日、2日目ととても天気が良く、素晴らしい山行だったのですが、途中から台風が近づいているという情報を得て、リーダーの判断で3日目に下山を決行。
赤石岳を越えて椹島に下山し、そこで盛大に飲み会をしました。
南アルプスは北アルプスほど派手さはないけど、どっしりとした良さがあるような印象です。また行きたいです。
椹島から林道を5時間歩いたのもとても思い出深いです。
リーダー養成合宿 中央アルプス 1泊2日
9月には卒業したOBさんにも来ていただいて、中央アルプスの木曽駒ヶ岳に登りました。
この日もめちゃくちゃ天気が良くて、夕日が目に焼き付くほどまぶしかった記憶があります。
また道中で見た御嶽山の姿に魅了され、是非一度行ってみたいと思ったのも覚えています。一年後、あんな大噴火があるとは…
雪山雪上訓練 天神平 1泊2日
12月末には、有志だけで雪山の準備が始まりました。危険だとはよくよく聴いていましたが、経験してみたいという想いが勝って行くことにしました。
12月には谷川岳のスキー場そばの天神平というところで雪上を訓練をしました。
アイゼン歩行、ビーコンを使った捜索、滑落停止、雪洞堀りなど、雪山で必要な技術をOBさんから学びました。
雪山でのテント泊はとても寒くて、極めて非日常的な時間を過ごしました。
雪山1プレ 北アルプス天狗岳 1泊2日
ついに本格的な雪山登山!ということで、八ヶ岳の天狗岳に登りに行きました。
天気がばちんこ良くて、雪山の景色というものを十二分に楽しんだように思います。
またこの山行の前の週が成人式だったというものあって、新成人の数名は雪山山頂で「上裸にネクタイ」という姿で写真を撮りました。凍えるかと思いました。とてもいい思い出です。
夏山とはまったく違った姿、顔を見せる雪山を体感して、これに人々が魅了されるのも当たり前だよなぁと思った次第です。
現役部員はまだまだ雪山技術が足りない!ということで駆り出されたのが日本山岳会主催の雪山実地講習です。
この時は夏にも行った金峰山で行われました。
しかし如何せん「学ぶ」とか「技術向上」という気持ちで山に登っていないわたしはこの講習に非常に辟易し、あと2回ある講習を先輩に直訴して断念するという決断をしました。
単純に楽しめなかったんでしょうね(笑)
それも含めて今ではいい思い出ですが。
さてこうして1年が過ぎました。
2年に突入していきます。
2年編につづく(↓リンク)