おいしんごがそれっぽく語ってみた

四国の真ん中、高知県本山町の役場で林業担当をしています。森林のこと、環境のこと、社会のことなど、日々学んだことや考えたこと、感じたことをそれっぽく語っていきます。

ワンゲル3年間の軌跡②

①に続きます。

 

2年になりました。

後輩ができ、山行のリーダーも任されるようになりだんだんと部というものを考えるようになりました。

山行回数も増えてワンゲルに費やす時間がだんだんと増えてきます。

それにつれて仲間とのつながりもだんだん強まっていきました。

 

  

新歓プレ 大菩薩峠 1泊2日

新歓合宿の下見とオフシーズンのリハビリも兼ねて、大菩薩峠に登りました。この年は雪が深かった年で、4月半ばでも雪がしんしんと降っていたのが記憶にあります。

代が変わって初の山行というのもあってか、先輩たちの様子も今までと違い、ほどよい緊張感がありながらも、一つ上の代特有の陽気さが前面に出た山行だったように思います。

めちゃくちゃ楽しかったのを覚えています。

下山後に丹波にある超ロングローラーすべり台に行ったのも楽しかったです。

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新歓合宿 大菩薩峠 1泊2日

初の後輩を引き連れての山行!と思いきや僕のパーティーは3年時編入で入学した学生2人が入るパーティーで後輩のいないパーティーでした(笑)

でも新しい人が加わると雰囲気も大きく変わるなぁと思いました。下山後の飲み会も含めて、色々と刺激を与える山行になったように思います。

 

フリワン 大岳 日帰り

正真正銘はじめて後輩を引き連れての山行になりました。

新歓合宿に来れなかった1年生を連れての山行だったので同期Kと相談して、山中でホットケーキを作ろうという話になりました。

不器用なKは卵が割るのに失敗しました。でもおいしいホットケーキが作れました。

大岳は奥多摩の山ですが、少々岩っぽいところもあってそういう楽しみもあったように思います。下山途中の神社の巨大なスギにはうっとりしました。

下山後に払沢の滝にも少し寄るというプチイベントも。

 

フリワン 川苔山 日帰り

奥多摩の川苔山に行きました。はじめてチーフリーダー(CL)を担い自分で山行を計画して行った山です。

山自体は奥多摩の低山らしい樹林帯ばっかりの山でしたが、日帰りでぶらぶら歩くような山行で、高山とはまた違った楽しさのある山行でした。

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教化 鳳凰三山 1泊2日

南アルプスの北部に少し外れて位置する鳳凰三山に登りました。当山行がぼくの初サブリーダー(SL)山行でした。SLはパーティーの先頭を歩く役割で、道に迷わないことはもちろん、パーティー全体のペースも考えながら歩かなくてはなりません。

CL、SLとこなしてみて、計画づくりにも携わることで、山への考え方がだんだん変わっていったように思います。

やはり何事も主体的に自分の頭で考えて行うことが楽しさに結びつくように思います。

 

 

1プレ合宿 八ヶ岳 1泊2

恒例の八ヶ岳です。今回は南側から、権現岳などを越えて赤岳に登りました。この日は天気が悪くて、二日目起きた時も豪雨でなかなか厳しい山行となりました。

でもそんな中冷静に判断している1個上の先輩を見て、先輩の大きさを感じました。

 

フリワン 尾瀬 1泊2日

福島と群馬の県境に位置する、湿原で有名な尾瀬に行きました。

湿原ももちろんですが、山も美しく、山の上から見る湿原、湿原に移る山というコントラストが印象的です。

テン場もきれいだったのを覚えています。あとここの小屋でビールを飲んで初めてビール美味しいと思ったのも覚えています。

至仏山はまだ登れていないので、登ってみたいです。

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2プレ合宿 甲斐駒ケ岳 1泊2日

南アルプスの北端に位置する甲斐駒ケ岳は、日本三大急登と名高い黒戸尾根から登りました。来る錬成合宿に向けて荷物も気持ち重めで、急登に臨みました。

山自体は南アルプスらしいどっしりとした質素な美しさのある山だったように思います。岩場も多数あってけっこう苦戦しました。

ここから見た仙丈ヶ岳はとても美しくて、是非一度のぼりたい山の一つです。

 

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錬成合宿 平標山―三国峠 2泊3日

2年の錬成合宿は錬成合宿の本番だと言われます。一番荷物を持たされます。

ですが色々ごたごたがあり、ここでもSLを任されました。急な起用だったのでさすがに浮足立ちました。

2年の錬成合宿は、土樽駅から吾作新道を通って万太郎山に登り、平標山を越えて南下、三国峠まで下山して、再び登り返し、平標山で他パーティーと合流という、頭のおかしい行程でした。

夏の容赦ない暑さ、日差し。登り下りの激しいルート、重い荷物。文句を言わずにはおれません。

でも確実に錬成スピリットはぼくのハートに刻み込まれていきました。平標山頂で他パーティーと合流できた時の感動は何ものにも代えがたいものでした。

 

本合宿 北アルプス 7泊8日

2年の本合宿は北アルプスに行きました。

薬師岳から入って、日本最後の秘境と称される雲ノ平を超え、三俣蓮華、双六、黒部五郎にも少し寄って、槍ヶ岳に登頂、上高地に下山、計6泊の計画でした。

前半3日は非常に天気が良く薬師岳山頂や雲ノ平などは感動的な景色でした。やはり北アルプス北アルプスらしい豪華さがあります。

それ以降は天気に恵まれず、雨天の中なんとか行程を進めていきます。しかし、双六小屋に泊まった時に、低気圧接近による悪天候で停滞を余儀なくされます。

停滞というものを経験できたのもよかったです。大雨大風と非常なまでの空腹を感じ、「あぁ、山にいる…」と感じたのを今でも覚えています。こういう経験は深く頭と心に刻み込まれますね。

悪天候を乗り越えて、なんとか槍ヶ岳に登頂し、無事計画した行程を踏破できた、7泊縦走をやり切れたというのは自分の中でも大きな自信となりました。

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 ↑薬師岳から北側剱岳の方に向けて

 

 

リーダー養成合宿 越後駒ケ岳 1泊2日

10月に入って、新潟と福島の県境に近い場所にある越後駒ケ岳に登りました。採算話題に上がっている同期KのMっ気が前面に出た、非常に厳しい山行となりました。

山自体険しい上にあいにくの悪天候で、雨曝しの中鋭い尾根を越えていきます。

しかし秋山もまた夏とは違って、やはり紅葉が美しい。9月末から10月までという非常に短い期間にしか見れないあの季節独特の雰囲気、輝きはとても大好きです。

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リーダー養成合宿 御坂山塊 1泊2日

ぼくのリーダー訓練として計画した山行です。富士山のすぐ北にある御坂山塊という非常に地味な山塊なのです。

毛無山-十二ヶ岳-黒岳-御坂峠-天下茶屋という行程で、毛無山-十二ヶ岳あたりは岩場もそれなりに激しくアスレチック感の強いルートでした。

それ以降はアップダウンがそこそこあるだけのゆったりとした稜線歩きで、男4人パーティーだったのでガンガン進めました。

下前後の天下茶屋は文豪太宰治が逗留したことで有名な場所で、そこで名物のほうとう鍋を食しました。

 

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↑これだけ近くて大きな富士山を山で見たのは初めて 

 

フリワン 天城山 1泊2日

11月末にはまだ雪が降っていない山域へということで、伊豆の天城山に登りました。この山行は同期しかいないパーティーだったので、とても気軽に登ったのを覚えています。

山自体は難しい場所もなく、また天気もよかったのでストレスフリーな楽しい山行となりました。

葉の落ちた天然のブナ林の間を歩きながら、夏は最高なんだろうなーと妄想を膨らましていました。やはり太いブナは雄大です。

 

島合宿 奄美大島 5泊6日

3月頭に島合宿と称して、奄美大島に旅行に行きました。

僕含め数人は2月末から入って鹿児島観光もしました。

薩摩富士との別名もある開聞岳に登り、霧島や知覧の特攻平和祈念館、桜島などをぶらぶらしました。とても楽しかった。

奄美に移ってからは、自然観光施設をメインに、野生動物保護センター、大島紬美術館、黒糖焼酎の酒造工場見学、加計呂麻島に渡って各名所を車で散策、海にも入り、最後はマングローブでカヌーなどイベント満載。

地元の美味しいごはんもたくさん食べ周り、最後に入った居酒屋ででは島唄を歌ってくれていて、店の人たちと一緒になって踊りました。

いやはや楽しかった。本当に思い出深い旅行です。

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↑同期で海に 地味に好きな写真だ

 

振り返っても密度の濃い1年を過ごしてきたなと思います。

ここで同期だったAがチャリで日本一周旅に出るから休学するとか言ってきてひとり欠けることになりました。

冷静でしたが、やはりいなくなると寂しいもので。

そんなこんなで最終学年に突入していきました。

 

3年編につづく(↓リンク)

ワンゲル3年間の軌跡③ - おいしんごがそれっぽく語ってみた