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おいしんごがそれっぽく語ってみた

四国の真ん中、高知県本山町の地域おこし協力隊(林業振興活動員)として活動しています。森林のこと、環境のこと、社会のことなど、日々学んだことや考えたこと、感じたことをそれっぽく語っていきます。

「それはホロコーストのリハーサルだった~障害者虐殺70年目の真実~」を観て

こんばんは、おいしんごです。

大学では学園祭がありました。準備に追われて更新が滞っておりました。お久しぶりです。

 

今日は授業で上映されたETV特集「それはホロコーストのリハーサルだった~障害者虐殺70年目の真実~」(2015/11/7放送)を観ての感想です。

 

 

 

第二次世界大戦中、ドイツ、ナチス政権下でユダヤ人が大量に虐殺された(その数600万人)ということは知らない人はいないでしょう。

多くのユダヤ人が強制収容所に送られ、成人男性は劣悪な環境で強制労働を強いられ、労働力にならない女・子供や病人はガス室に連れていかれ殺されるということが起こりました。

 

しかし実はこの前段階として、精神病院などで精神障害者知的障害者がガス室に連れていかれ殺されていたという歴史が戦後70年目に明らかになったのです。

 

この障害者虐殺には、ナチスも関わっていますが、それよりも医師が積極的に行っていました。

精神医学と繋がる優生学(優秀な遺伝子を残すことを目指す学問)や社会ダーウィニズム。

ドイツ帝国を高等な民族にしようと試みるナチスとは非常に親和性が高く、また障害者福祉の負担の大きさを声高に叫び、経済再建のためには仕方のない犠牲だとしてプロパダンガとして障害者迫害を正当化します。

障害者に生殖能力を無くす手術を強制的に受けさせる断種法というやり方で。

さらに治る見込みのない疾患や精神病者、障害者には「生きる価値のない命」と断言して、障害者の安楽死を合法とする法律を作り、ガス室で虐殺。

家族などにも「本人への恵みの死」だとして容認させたのです。

 

「国家の繁栄のために」

その言葉だけですべてを正当化してしまう。それがナチスの手口でした。

 

国家という全体のみを考えて、個々のミクロな視点では考えない。

功利主義のテーゼ「最大多数の最大幸福」とはなんと残酷な言葉でしょうか。

 

取材班と一緒にドイツ各地を回った藤井さんの言葉です。

どんな戦争や悪事にも、始まりがある。

そして、その始まりには障害者などの弱い立場の人が狙われる。

その始まりをきちんととらえて声を上げていかなければならない。

このような趣旨だったように思います(正確に覚えてないです、すみません汗)。

 

今の日本社会、どうでしょうか。

弱者を悪者にして排除してはいないでしょうか。

若年層の貧困に最近スポットライトが当てられますが、自己責任・努力不足で片付けてはいないか。

生活保護受給者を社会のお荷物、役立たずにしてはいないか。

 

今日の授業は社会的排除のメカニズムにおいて国家が果たす役割でした。

国家の役割とは何か、と最近よく考えます。

ナショナリズムが強まりつつある昨今。

国家のための国民なのか。国民のための国家なのか。

 

非常にいい、刺激的な放送だったと思います。

ここまで心をかき乱されるとは。

 

おいしんご