おいしんごがそれっぽく語ってみた

四国の真ん中、高知県本山町の地域おこし協力隊(林業振興活動員)として活動しています。森林のこと、環境のこと、社会のことなど、日々学んだことや考えたこと、感じたことをそれっぽく語っていきます。

2015年秋 おいしんごが考えていること

おはようございます、おいしんごです。

学生らしい?長い長い夏休みが終わろうとしています。今年もとっても充実した夏休みを送ることができました。

むしろ色々ありすぎてちょっと疲れ気味(笑)

 

ゼミなども始まり、色んな初めましてがあったこの夏休みですが、3年の夏ともなるとやっぱりよく訊かれるのが「将来(大学卒業後)はどうするの?」ということです。

 

私は浪人なのもあって、高校の友達の多くは就職だったり大学院へ進学だったりと進路が決まっています。そういった友達の話を聞いているとますます卒業後の進路という話題がリアリティをもって感じられます。

 

就活などの話とはまったく縁のないところで大学生活を送っている私ですが、自分のことについて色々考えて、大学卒業してからどんなことがしたいのかということをしたためてみたいと思います。

来年、それ以降の自分がこれを見返してこんなこと考えてたんだったなぁとか思えるとよりよいかなと思ったりして。

 

1.大きな目標、願い

一度初心に戻って、自分の願い、野心みたいなものを振り返ってみたいと思います。

私の願いは非常にありきたりな表現になってしまいますが、「自然と共生した持続可能な社会を築きたい」というものです。

 

世代間倫理という言葉があります。次世代、その先の世代にも豊かな社会を残していくためにその人たちのことも考慮に入れた行動規範を作っていこう、といった内容の言葉ですが、高校の時にこれに出会ってとても共感したのを覚えています。

 

今の社会は持続不可能な資源を使ったり、再生可能資源でも回復不可能な量や速さで使ったり、さらに温室効果ガスや使用済み核燃料といった処理や回復に長期間かかる(実質不可逆的な)ゴミを排出したりして、豊かさを享受しています。このままの社会では将来世代に大きな”ツケ”を残してしまうことになります。

ここに大きな問題意識があり、どうにかできないもんかと思っています。

 

そしてそんな中で、自然と共生して、自然のエコシステムと調和した持続可能な社会に近づけていこうという動きも世界各地(もちろん日本でも)で行われています。

ここに共感をもって自分もこの動きに携わり、持続可能な社会作りに貢献していきたいなと思っています。

 

この目標はおそらく私が生きている間に達成できるようなものではないかもしれませんが、将来に繋がる小さな取り組みは何かしらできるのではないかと思っています。

 

2.自分にできることは何か

1のようなことを目指していく上で、自分には何ができるのかと考えたら、2つほどできるんじゃないかということがあります。

1つは日本の森を元気にすること。もう1つは環境教育です。

 

・日本の森を元気にすること

本の森林率(国土に対する森林面積の割合)は67%です。約2/3が森林ということになります。先進国の中では3位(FAO調査)という世界的に見てもトップレベルの森林率を持っているのが日本なのです。

森林資源は適切に利用されれば持続可能な資源です。木材だけでも、伐ってまた植えれば30年から60年後には利用できるようになります。

日本は地下資源がなく資源の乏しい国だと言われていますが、これだけ豊かな資源が目の前にあって資源が乏しいというのはどうしてだろうと思います。

森林大国である日本はこの森林を適切に管理・利用していけば、世界的にも環境にやさしい国としてインセンティブを取れるのではないかとまで考えています。

 

しかしそのためには林業の活性化が不可欠です。

戦後の拡大造林によって日本各地には材木になるスギやヒノキがたくさん植えられましたが、その後の社会や産業構造の変化、木材輸入の自由化によって林業は衰退し、植えられた木は伐られないまま残っています。

植えられた木、作られた森は適度に伐るなど管理をしていかないと荒れていくだけです。しかしお金にならないので伐る人がいない。日本の森は今、元気のない状態なのです。

これが今の日本の森林問題だといってもいいでしょう。

 

とにかく今は人工林を適切に伐って(間伐・択伐)森をきれいにしていく必要があります。森を元気にすることは、土砂崩れを抑えたり、森の生態系を豊かにしたり、二酸化炭素吸収能力を高めたりすることができます。

そのためには木を伐る人、林業を活性化させ、森に定期的に入り手を加える人を増やしていかなければなりません。

そして、さらに言えば今の人工林のような一つの樹種だけの森(単相林)ではなく、広葉樹も混ざっている森(針広混交林)にしていくべきだと思います。

 

これは自分が林業として森に入っていけばできる小さなことだと思っています。

 

・環境教育

もう一つは環境教育です。環境教育というとちょっと硬いかもしれませんが、要は「多くの人に環境に対して親近感を持ってもらって少しでも大切にする気持ちを持ってもらいたい」ということです。

 

都市で住んでいる人の多くは自然、主に森とかと関わる機会がとても少ないと思います。自然というのをとっても遠くに感じているように思います。

自然と触れ合って、少し知識も得ることで、自然のかけがえなさ、脆弱さ、大切さ、不思議さ、心地よさなどを感じてもらえれば、自然と共生する人づくりに貢献できるのではないかと思っています。

 

私自身、いま環境保護などに興味があるのは小学校のころ環境教育を受けたのが発端です。あの頃、森林破壊の問題や森林の機能の話、森林を守ることを勉強したのが今の自分のルーツとなっています。

いわば環境教育の成功事例のようなもんです(笑)

 

自然と共生する人づくりとかって大事なことを言っていますが、もっと簡単にいったら子供たちを自然の中で思いっきり遊ばせたいなと、そのための場づくりができればいいかなと思っています。

子どもに自然の中で自由に遊ばせるのは絶対良いことだと、21歳という若造ですが根拠のない確信を持っています。

そういったことができればいいなと思っています。

 

 

3.具体的にどういったことをするか

では、具体的に大学を卒業してからどういったことができるかを、今考えている範囲で書きたいと思います。

 

・自伐林業の実践

上の林業活性化というところでは、今林業界で盛り上がっている自伐林業にとても興味を持っています。

自伐林業に関しては以下を参照ください

持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協会(NPO法人) - jibatsukyo

これからは「林業」が儲かる。地方創生の目玉は「自伐林業」だよ : まだ東京で消耗してるの?

地元高知を中心にできた動きなのもあってとても注目しています。

今当たり前になっているような一人一職業のあり方ってなんかおかしいような気がするってところともつながりがあります。

林業は特別な技術を持った人が行う仕事ってイメージがありそうですが、実践例を見ると初心者が指導してもらいながらやると2,3年でちゃんと収入に繋がるやり方ができている。林業のハードルをさげるという意味でもとても良いと思います。

また林業は基本的に中山間地域の仕事なので、過疎地域の産業復興、人工増など地域活性化という側面からも自伐林業は注目すべきだと思います。

 

高知は森林率84%と日本で一番森林率の高い県です。高知を盛り上げていくにはまずはこの森をどうにかしていくべきだろうと思います。

そして高知が森林県として全国のモデルとなるようになれば、日本の森に還元できるんじゃないかとも思っています。

もちろん愛郷心も強いためではありますが

 

また木を伐って出しているだけではダメで、やはり需要が必要です。

自分で製材や木工までできちゃえば製品になるのでもっといいんじゃないかとも思っています。

飛騨にある森林たくみ塾などで木工を習得できるので、こういった形で修行するのも手かなと思っています。

たくみ塾(オークヴィレッジ)の代表の稲本正さんの本にはとても影響受けているので、こういった人のもとで修行できればいいなぁとかも考えています。

森林たくみ塾~飛騨高山の木工職人養成塾。 - 森林たくみ塾

 

また導入としては、高知の地域おこし協力隊の隊員が自伐林業の講習を受けるといったことが行われているようです。こういった形で地域に入りながら習得していくのは入っていきやすいなと思います。

 

 

・環境教育の場としての自然学校

環境教育として興味を持っているのが自然学校です。これは今年の2月にある講座に出た時にそこでの講師が自然学校の校長先生だったというのが興味の始まりです。

場づくりという意味ではとてもいいんじゃないかと思っています。

 

将来は地元高知で色々実践をしたいと思っているのですが、「高知 自然学校」で検索かけると奈半利の海の自然学校しか出てこない。

山や森を拠点にしてい自然学校が高知にはないんだ!とびっくりしてしまいました。

 

自然学校じゃなくても自然と触れ合う場所はあるかもしれませんが、ひとつぐらいあってもおかしくないとは思います。

高知の子どもたちを集めて、キャンプや自然体験などができる場やそういうのを指導する人が集まっている場ができれば取ってもいいなと思います。

 

また自伐林業のような小規模林業を行っている森は生産用の森だけどとても豊かな森としても作れます。そこを子供たちの遊び場にできれば、林業と環境教育を両方できる。

 

自伐林業×自然学校が今のところの目標といっていいと思います。

 

そのために、まずは各地にある自然学校で色々勉強したいと思っています。

スタッフを募集しているようなところもあるので、卒業したらそういったところで働きながらノウハウを身につけていければいいなとか考えています。

ちなみに、着々と自然体験活動の資格を取得している今日この頃です。

自然学校指導者養成講座なんてものもあるようです。

自然学校指導者養成講座 | JEEF 公益社団法人日本環境教育フォーラム

 

 

 

以上が今自分の進路として考えていることです。

高給取りになれる気はしませんし、安定するのはいつなんだろうって感じですが、若さを大切に、理想と理念だけは立派にもっていたいと思っています。

 

そして色々大口をたたいてきましたが、一番根底には「森林が好きだから森の中で働いて暮らしたい」「子どもが好きだから子供たちと色々触れ合える仕事がしたい」という「好き」なんですよね。

「好き」が仕事になって、仕事と遊び(趣味)が重なるような人生にしたいなと思っています。

人生そんな甘くないって言葉が聞こえてきそうですが、できなかったらできなかったなりに楽しみ方を探っていくだけです。知ったたこっちゃないって感じです。

 

 

以上、2015年秋においしんごが考えていることでした!

 

http://kurikomans.com/policy.html#kidsより

 

 

おいしんご